次に、授業の受け方について尋ねた図4を確認したい。ここでは「黒板に書かれていなくても、先生の話で大切なことはノートに書く」「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」「近くの人とおしゃべりをする」「マンガを描いたり、文房具で遊ぶ」の4項目で、生徒の実態・態度・行動を調査している。
「黒板に書かれていなくても、先生の話で大切なことはノートに書く」「授業でわからないことは、あとで先生に質問する」など、授業をまじめに受けていることを示す項目については上昇に転じている。逆に、「近くの人とおしゃべりをする」「マンガを描いたり文房具で遊ぶ」など、不まじめな学習態度を取る生徒が減少していることがわかる。総じて、生徒の授業中の学習態度は改善傾向にあるといえそうだ。
「キレる」生徒や「学級崩壊」がマスコミの話題となったのは2000年ごろのことであったが、近ごろは「以前に比べれば、生徒が落ち着いてきた」といった声も耳にするようになった。データからは、そうした状況変化の一端がうかがえるのではないだろうか。
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