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情報の受け手を意識させるプレゼンテーションを指導
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宮郷中学校でもう一つ重視しているのは、「情報の受け手」の存在を意識することだ。
「パソコンを使ったプレゼンテーションには、奇麗に見やすく文字や写真をレイアウトでき、訴求力が高いという特徴があります。ただ、インターネットや携帯電話に慣れた生徒たちは、一方的な情報発信に陥りがちです。情報を発信したら必ず受け手がいて、発信した内容によっては受け手を傷つけてしまうことがあるということを、生徒に実感させることが大切だと考えています」(星野先生)
そこで、3年生の授業では工夫を凝らしている。生徒それぞれが自分自身のプレゼンテーションのテーマ候補を三つ挙げるが、どのテーマにするかはほかの生徒の投票によって決めているのだ。例えば、A、B、Cの三つのテーマを挙げた場合、自分ではAに最も興味があっても、Bに票が集まることがある。そこで初めて、ほかの生徒が何に関心があるのかを意識できるというわけだ。
この過程を経ることで、わかりやすい表現、喜ばれる内容を意識して作品を作るようになる。表現力を磨くと同時に、情報モラル、ネチケットについても習得できるのだ。 |
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