特集 カリキュラムから考える小中連携

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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Curriculum
4・5 型
和歌山県田辺市立大塔中学校
(三川小学校、富里小学校、鮎川小学校)

 03年度から4・5区分のカリキュラムに基づく小中連携に取り組んでいる大塔中学校。各教科で9年間を見通したカリキュラムをつくったほか、新教科「ATOM学」(注1)の中に小5~中1では小学生と中学生が同じ教室で学ぶ「選択学習」を設定し、小中連携の要としている。
  「校区内の3つの小学校は、それぞれ離れた場所にある小規模校です。そのため、以前は、ほかの小学校から来た生徒となかなかなじめない生徒もいました。そこで、4校の小5~中1の児童と生徒が一緒に取り組む『選択学習』を設け、学び合いながら交流できるようにしています」(藤五和久教頭)
  「選択学習」は年10時間ほどあるが、生徒同士はもちろん、小・中学校の教師が互いを理解し合う場としての役割も果たしている。榎本伊功代(いくよ)先生は、次のように語る。
  「小学校の先生と話をしているうちに、同じ子どもを見ていても、小学校の教師と中学校の教師では、見方が違うところがずいぶんあるとわかりました。連携に取り組んだことで、一人ひとりの子どもをきちんと見ていくことの大切さに改めて気づかされました。入学時の情報交換なども以前より丁寧に行うようになったと思います」
注1:大塔中学校区の4校の頭文字を組み合わせた名称

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