特集 カリキュラムから考える小中連携

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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4・3・2制でカリキュラムを考える

  3校は、小中の9年間を前期(小1~小4)、中期(小5~中1)、後期(中2~中3)に分けて、指導法やカリキュラムの開発に取り組む図1)。特に力を入れているのは、中期の指導法やカリキュラムだ。
  「小4までの英語活動は『聞く』と『話す』が中心となります。これに小5以降は『読む』と『書く』を少しずつ取り入れ、中学校英語につなげています。また、小学校では中学校で使用している教科書も研究し、子どもへの指導を考えていこうとしています」(岡本先生)
  例えば、小学校では、文法を覚えることはカリキュラムに組み込まれていない。しかし、動詞の使い方(I likeとは言うがI am likeとは言わないなど)などの定型表現については、文法指導として行わなくても、普段の活動の中で意識的に使うことで定着させることができる。そこで、中学校の教師が小学校の教師と共に、基本的な表現をしっかり身につけられるようなカリキュラムを開発している。
  また、西中学校と2つの小学校の間では、大阪府教育委員会に兼務発令を出してもらい、小学校と中学校の教師が互いの学校の授業を行う「いきいきスクール」に取り組んでいる。例えば岡本先生は、週2コマを小学校で指導している。大地久夫校長は、その意義を次のように話す。
  「中学校の教師は小学生と実際に接することで、子どもの理解がどのくらい進んでいるのか、何に関心を持っているのかを実感することができます。この経験は、中学校で英語の授業を進める上でも参考になります」
図1

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