特集 カリキュラムから考える小中連携

茨城県  龍ケ崎市立長山中学校

茨城県 龍ケ崎市立長山中学校

茨城県南部に首都圏のベッドタウンとして開発された地域に1982年に開校。指導方法の研究に取り組み、03年度から2年間、文部科学省から学力向上フロンティアスクールに指定されている。

校長●廣瀬文男先生

生徒数●339名

学級数●10学級

所在地●〒301-0042 茨城県龍ケ崎市長山3-1

TEL●0297-66-1766

FAX●0297-66-1664

URL●http://www.ed.city.
ryugasaki.ibaraki.jp/nagajh/


廣瀬文男

▲龍ケ崎市立長山中学校校長

廣瀬文男
Hirose Fumio
中村博吉

▲龍ケ崎市立長山中学校教頭

中村博吉
Nakamura Hiroyoshi
塚本博美

▲龍ケ崎市立長山中学校

塚本博美
Tsukamoto Hiromi
教務主任。数学担当。
若林克治

▲龍ケ崎市立長山中学校

若林克治
Wakabayashi Katsuji
研究主任。1年学年主任。理科担当。
*本文中のプロフィールはすべて取材時(07年3月)のものです
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例3】

学力調査の結果を共有し
数学・理科での連携を推進

茨城県 龍ケ崎市立長山中学校

理系教科に関する小中連携については、文系出身の教師が多い小学校側からのニーズも高い。数学と理科を中心に連携を進める長山中学校区では、算数・数学の共通問題集の作成や理科の実験の技術指導が実を結びつつある。

学力調査で小中共通の課題を探る

 長山中学校が小中連携を始めたきっかけは、2003年度から2年間、文部科学省の学力向上フロンティア事業の指定を受けたことだ。校区の2つの小学校と共に、校長・教頭・教務主任からなる「3校連携推進会議」を月1回開催。9年間を見据えた学習指導の在り方を話し合った。取り組みの中心は数学と理科となったが、その理由を研究主任の若林克治先生はこう説明する。
  「小学校では通常、すべての教科を1人の教師が担当します。しかし、小学校の教師は理数系出身の割合が低く、以前から『算数と理科の指導を中学校に支援してほしい』という声が寄せられていました。また、本校では以前から中1生が入学した直後の学力調査の結果を、中学校区の小学校と共有していました。それを小中双方が単元レベルまで遡って分析したところ、数学と理科で小中の指導のギャップが大きいことがわかってきたのです」

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