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最終的に問われるのは学校の「マネジメント力」 |
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小中連携は、扱う教育課題の広さ、問題の深さからいっても、学校の総力を挙げて取り組まなければならないテーマだと思います。その際に重要なのは、研究全体をどうマネジメントするのか、という大きな視点を見失わないことです。
実際に取り組みを進める中では、出前授業や人事交流など、個別の活動の内容に目がいきがちになると思います。しかし、最終的に成果を上げるには、どのような研究組織をつくるのか、行政の支援策で使えるものはないのか、あるいは、研究の過程で教師にどのようなスキルを磨いてほしいのか、といった全体設計に関する目配りが欠かせません。更に、研究の目標をどこに置くのか、参加意識の希薄な教師をどう巻き込んでいくのかなど、本稿で示した内容もこの中に含まれます。
もちろん、この点については、市区町村教育委員会の方針も大きく影響してきます。例えば、小学校との兼務を行いたい場合に、すぐに認められるかどうかは、自治体によってかなり差があるのが現状です。教育委員会には、学校の取り組みをうまくサポートできるような仕組みづくりを求めたいですね。
「与えられた研究テーマ」として小中連携を受け止めるのか、学校が自らの課題としてそれに取り組むのかで、結果は大きく変わります。是非「学校発」の発想で、小中連携を捉えていただきたいと思います。
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小中連携のポイント |
Point 1 |
小・中学校が共に育成したい力を明確にする |
Point 2 |
カリキュラム研究会など新たな組織を立ち上げる |
Point 3 |
連携を通して実現させたいことをマネジメントする視点を持つ |
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