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適材適所の活用と評価への利用が今後の課題 |
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本格的なICT活用が始まってから2年が過ぎた。綾南中学校には、コンピュータに苦手意識を持つ教師はもういない。教科学習での活用も確実に浸透している。「ただし、何でもICTを使えばよいというものではないはず」と、長尾教頭は提言する。
「授業で大切なのは、教科の本質を理解させることです。ICTはあくまで学習ツールの一つであり、効果的に活用していきたいと考えています」
もう一つの課題は、生徒の活動を評価にどう生かすかだ。「総合学習」で学習した内容は個々にレポートにまとめて、生徒に成長過程を確認させ、保護者が閲覧できるようにしてある。そのレポートを生徒同士で共有したり、教師が評価に活用したりしていきたいとしている。
「紙に記録させ、それをデータ化して蓄積したいと考えています。ただ、データを入力するための時間がなかなかなく、評価に活用するのは今後の課題です」(松尾先生)
今ではICTスキルの教育カリキュラムは既に軌道に乗り、教科学習でのコンピュータの活用に多くの教師が手応えを感じるようになった。同校では、学びのツールとしてのICTの可能性を今後も追求していく。 |
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ICT活用の成功ポイント |
Point 1 |
複数の教科で分担して効率的なスキル教育を実現 |
文書作成に関しては技術、調べ学習や発表は「総合学習」というように連携し、教科の目的にも沿うようICT教育を行う。 |
Point 2
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教科の本質を踏まえて適宜ICTを活用する
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すべてをICT化することがベストなのではない。学びのツールとしてICTが効果的であれば活用するというスタンスをとる。 |
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