特集 つながる「保護者」と「学校」

愛知県  名古屋市立城山中学校

愛知県 名古屋市立城山中学校

1947年に開校。名古屋市中心部に近く、校区には一戸建てやマンションなどの住宅街が広がる。教育意識の高い家庭が多く、学校・家庭・地域を結ぶ情報発信に力を入れる。

校長●熊澤 茂先生

児童数●467名

学級数●13学級(うち特別支援学級1学級)

所在地●〒464-0825 愛知県名古屋市千種区西崎町1-42

TEL●052-751-1571

FAX●052-761-8317

URL●http://www.shiroyama-j.
nagoya-c.ed.jp/


永井 聡

▲名古屋市立城山中学校教頭

永井 聡
Nagai Satoshi
山田 貢

▲名古屋市立城山中学校主査

山田 貢
Yamada Mitsugu
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例1】

学校の基本情報が1冊でわかる『城中NAVI』を全家庭に配付

愛知県 名古屋市立城山中学校

次々と学校便りを配付しても、単純な認識の食い違いから保護者とトラブルになることがしばしばある。そこで、保護者や生徒の視点を取り入れたガイドブック『城中NAVI』の作成を通して、保護者との関係づくりに取り組む城山中学校の事例を紹介する。

学校の配付物を集約し基本的な情報を網羅

 名古屋市の中心部に近い、閑静な住宅地を校区とする城山中学校。同校は、毎年、年度初めにガイドブック『城中NAVI』を全生徒の家庭に配付する。この冊子には、教科学習の内容、通学路マップ、各種連絡先、転出の手続きなど、城山中学校で学校生活を送る上での基本情報が網羅されている(図1)。引っ越しをすると、住民登録の際に自治体から配られる「暮らしの便利帳」の学校版といえる冊子だ。
 永井聡教頭は、『城中NAVI』の役割を次のように話す。
 「『保護者通信』や『学校便り』など、学校は保護者向けの情報を大量に発信しています。しかし、きちんと保護者の手に届いていなかったり、情報がその場限りで終わっていたりと、保護者が学校の全体像を理解しにくく、何度も同じような内容の問い合わせが来ることもあります。学校の基本情報を網羅した冊子をあらかじめ配付し、家庭に1冊置いてもらうことで、こうした情報のギャップが生じるのを防ぐことができていると思います」
 教育熱心な土地柄もあり、同校では子どもの学習に関する問い合わせが特に学期末に多くなるという。しかし、『城中NAVI』であらかじめ学習指導の方針を示しておけば、保護者は過度な不安や疑問を抱かずに済む。また、学校に問い合わせをする場合でも、冊子に書かれた内容を基に、ポイントを絞った質問ができるというわけだ。
図1

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