特集 つながる「保護者」と「学校」

東京都  練馬区立開進第四中学校

東京都 練馬区立開進第四中学校

1961年開校。練馬区の東端に位置し、校地は板橋区に接する。少人数指導やチーム・ティーチングなどを導入し、きめの細かい指導を推進している。全国大会優勝経験がある野球部のほか、サッカーやバレーボールなど部活動が盛ん。

校長●赤木宏行先生

児童数●482名

学級数●13学級

所在地●〒176-0003 東京都練馬区羽沢3-24-1

TEL●03-3993-1481

FAX●03-5984-3277

URL●http://www.kaishin4-j.
nerima-tky.ed.jp/


赤木宏行

▲練馬区立開進第四中学校校長

赤木宏行
Akagi Hiroyuki
高山秀紀

▲練馬区立開進第四中学校副校長

高山秀紀
Takayama Hidenori
浅原修一

▲練馬区立開進第四中学校元PTA会長

浅原修一
Asahara Shuichi
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【事例2】

全員参加型の組織をつくりPTA活動を活性化

東京都 練馬区立開進第四中学校

生徒の育成に大きな役割を果たすPTA。しかし、家庭や地域環境によっては活動が難しくなっているところも少なくない。全員参加型のPTA活動を模索する開進第四中学校の取り組みを紹介する。

サラリーマン家庭が多く、保護者の協力を得るのが難しい

 練馬区の東端に位置し、ターミナル駅の池袋まで地下鉄で15分という距離にある開進第四中学校。練馬区が学校選択制を導入していることもあり、保護者の理解を得るための活動には積極的に取り組んできた。しかし、赤木宏行校長は、同校を取り巻く状況を次のように説明する。
 「本校の校区では、ほとんどの世帯が都内に通勤するサラリーマン家庭です。保護者集会やPTA総会を開いても、仕事の都合で参加するのが難しいというケースが少なくありません。また、ほかの地域から転入してきた家庭も多く、伝統的な地域のつながりはそれほど強くありません。学校と家庭の結び付きができにくい環境なのです」
 校区には大きな商店街などもなく、比較的、時間の融通が効く自営業を営む保護者も少ない。PTA役員の確保も難しく、活動をどのように活性化していくかは長年の課題だった。保護者の側にも問題があったと、元PTA会長の浅原修一氏は語る。
 「当時、一番課題だと感じていたのは、学校に対して多くの保護者が無関心だったことです。地域パトロールやPTA活動などに積極的に参加している、一部の保護者だけが学校の状況をよく知っていて、その他の多くの方は、学校との接点をあまり持っていませんでした。時折、学校とトラブルになる方がいた背景には、そうした平素の関心の薄さから来る情報不足があったと思います。保護者の学校への関心を、全体として底上げしていく必要があると感じていました」

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