特集 つながる「保護者」と「学校」

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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日々の家庭での様子を記入する「“新”家庭教育宣言ノート」

 PTAでは、運動会や文化祭など行事のたびに、「挨拶」と「片付け」の指導を家庭で行うことの大切さを保護者に呼びかけた。
 更に、夏と秋に2週間ずつ、「“新”家庭教育宣言ノート」で、重点的に意識付けを行っている図1)。生徒は毎日、「挨拶」と「片付け」ができたか自己評価をし、保護者は子どもの達成状況を評価し、○または×で記入する。生徒、保護者共に感想を書き、2週間後に担任に提出する。
 「生徒の自己評価欄と保護者の評価欄の二つを設けたことがポイントです。互いの評価が食い違ったときに、なぜそうなったのかを話し合ってもらうことで、親子のコミュニケーションのきっかけにしてほしいと考えています」(井上氏)
 学校ではなく、PTAが全保護者に呼びかけることにも大きな意味があるという。
 「保護者としては、同じ親の立場から言われることで納得できることもあります。PTAの働きかけが、保護者と学校の距離を縮める役割を果たしてくれていると思います」
図1

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