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07年12月に公表された国際的な学習到達度調査(PISA P.6下部の注記参照)の3回目の結果によると、「科学的リテラシー」の順位は6位(前回は2位)、科学的分野への関心・意欲に関する指標については、参加した57か国・地域の中で日本が最下位のものもあった。しかし、中村先生は、「理科離れが進んでいるとよくいわれますが、子どもが理科離れをしているのではなく、我々、大人の導き方や教育の仕方に問題があると思います。理科では、生徒がつまずきやすいポイントがだいたい決まっています。例えば、『オームの法則』はその典型で、ここを理解できないと多くの生徒が理科嫌いになってしまいます。DSで楽しみながら学習することで、苦手意識や抵抗感を軽くさせ、生徒のつまずきを減らしたいと考えています」と話す。
生徒の感想にも「ゲーム感覚で楽しく勉強ができる」というコメントが目立つ(表1)。藤井先生は、一般のゲームソフトには教育の原則がたくさん含まれているという。 |
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「例えば、ロールプレイングゲームでは、最終的な目標が明確に示されていて、達成するための手段(ゲーム上のパートナーや道具など)を自分で選びます。目標をクリアしたら次のステージに進み、新しいトライアルが始まります。このように、プレイヤーが主体性を持って取り組むノウハウがゲームにはあります。大きな目標を達成するために、まず達成できそうな小さな目標を立てて頑張る。目標を達成できたら次のステップに進み、少しずつレベルアップするプロセスは、教育の考え方に非常に近いと思います」
機材の扱いが手軽な点も利便性があるという。授業では、ドリルなどの反復練習を行える時間は限られている。DSは起動が早く、コンピュータよりも準備にかかる時間が短くてすむ。空き時間をいかに有効活用できるかは、教材を選ぶ際の大きなポイントとなる。
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