特集1:生徒指導:つながり、深める「部活」指導
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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前向きな教師の気持ちに応える仕組みを

長島 部活動を一生懸命している同僚に「人・モノ・金のうち、何が一番欲しいか」と聞いてみたことがあります。すると、その先生は「人もモノも金もいらないから、自分の時間が欲しい」と答えました。部活動の意義を感じていたとしても、多忙な毎日を送る教師にとって、時間の確保は切実な課題だと思います。

 

西島 教師の部活動に対する姿勢によって、必要とするものはさまざまということでしょう。スキルがあって熱心に指導している先生は、人的配置などによって多忙感がなくなれば、今のままでもよいのかもしれません。前向きな気持ちがあるのにスキルがなく、もどかしさを感じている先生は、研修などを通して気持ちを行動に移せる状況に改善していくことが必要だと思います。部活動への関心が薄い一部の先生方には、部活動が教科学力にもよい影響があることを改めて強調するなどし、学校全体として部活動を支えていくことが大切なのではないでしょうか。また、どこからどのように部活動を変えていくのか、行政も、学校も、真剣に考え直す必要がありそうです。

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