特集1:生徒指導:つながり、深める「部活」指導

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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注目データ:部活動の現状と課題

図1

新学習指導要領における部活動の扱い
08年2月に公表された学習指導要領の改訂案では、「総則/指導計画の作成等に当たって配慮すべき事項」の中に、部活動の意義と留意点が明記された。「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること」と書かれている
図2
顧問が考える部活動指導上の課題としては、「時間や量が負担になっていること」(52.1%)、「施設や設備等が整っていないこと」(51.5%)が最も多く、いずれも5割を超えている
図3

生徒が部活動で楽しみなことは「練習や活動」が最も多い。特徴的なのは、顧問が考えるよりも多くの生徒が、「おしゃべり」を部活動の楽しみとしている点だ(顧問5.6%、中学生32.7%)
図4

生徒の学業成績や友人関係を「よく知っている」割合は、平日も土日も部活動に関与している顧問が最も高い。部活動にかかわることと生徒の多面的な把握とは関連がある
図2~4出典/中等教育研究会(西島央代表)「部活動の指導・運営に関するアンケート報告書」(2008)
調査時期:2007年7月 調査対象:東京都・静岡県・新潟県の国公私立中学校の陸上競技部・水泳部・バスケットボール部・軟式野球部・女子バレーボール部・柔道部、合計1,853部の顧問教師。705名より回答を得た(図3の中学生向け調査は、2001年3月、東京都・静岡県・新潟県・岐阜県・島根県・高知県・鹿児島県の中学校35校、2年生4,206名を対象に実施)

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