キャリア教育の定義を端的に表すと「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」となる(注3)。新しい学習指導要領では、「キャリア教育」という言葉そのものは用いられていないものの、生徒の主体的な進路選択とその指導をすべての教育課程で重視する方向性が随所に盛り込まれている(P.7本文参照)。
一方、キャリア教育の推進が求められていることを「知らない」中学校の学級担任は04~05年の調査で65.0%おり、「知っている」(35.0%)を30ポイント上回っていた。「知っている」場合でもキャリア教育が何を指すのかについて認識が異なるケースもあるようだ(図4)。
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