職業的(進路)発達にかかわる諸能力
【4能力領域・8技能】 |
職業的(進路)発達を促すために
育成することが期待される
具体的な能力・態度 |
領域 |
領域説明 |
能力説明 |
人間関係形成能力 |
他者の個性を尊重し、自己の個性を発揮しながら、様々な人々とコミュニケーションを図り、協力・共同してものごとに取り組む。 |
【自他の理解能力】自己理解を深め、他者の多様な個性を理解し、互いに認め合うことを大切にして行動していく能力 |
●自分の良さや個性が分かり、他者の良さや感情を理解し、尊重する。
○自分の言動が相手や他者に及ぼす影響が分かる。
○自分の悩みを話せる人を持つ。 |
【コミュニケーション能力】多様な集団・組織の中で、コミュニケーションや豊かな人間関係を築きながら、自己の成長を果たしていく能力 |
●他者に配慮しながら、積極的に人間関係を築こうとする。
●人間関係の大切さを理解し、コミュニケーションスキルの基礎を習得する。
●リーダーとフォロアーの立場を理解し、チームを組んで互いに支え合いながら仕事をする。
○新しい環境や人間関係に適応する。 |
情報活用能力 |
学ぶこと・働くことの意義や役割及びその多様性を理解し、幅広く情報を活用して、自己の進路や生き方の選択に生かす。 |
【情報収集・探索能力】
進路や職業等に関する様々な情報を収集・探索するとともに、必要な情報を選択・活用し、自己の進路や生き方を考えていく能力 |
●産業・経済等の変化に伴う職業や仕事の変化のあらましを理解する。
●上級学校・学科等の種類や特徴及び職業に求められる資格や学習歴の概略が分かる。
●生き方や進路に関する情報を、様々なメディアを通して調査・収集・整理し活用する。
○必要に応じ、獲得した情報に創意工夫を加え、提示、発表、発信する。 |
【職業理解能力】
様々な体験等を通して、学校で学ぶことと社会・職業生活との関連や、今しなければならないことなどを理解していく能力 |
●将来の職業生活との関連の中で、今の学習の必要性や大切さを理解する。
●体験等を通して、勤労の意義や働く人々の様々な思いが分かる。
○係・委員会活動や職場体験等で得たことを、以後の学習や選択に生かす。 |
将来設計能力 |
夢や希望を持って将来の生き方や生活を考え、社会の現実を踏まえながら、前向きに自己の将来を設計する。 |
【役割把握・認識能力】
生活・仕事上の多様な役割や意義及びその関連等を理解し、自己の果たすべき役割等についての認識を深めていく能力 |
●自分の役割やその進め方、よりよい集団活動のための役割分担やその方法等が分かる。
●日常の生活や学習と将来の生き方との関係を理解する。
●様々な職業の社会的役割や意識を理解し、自己の生き方を考える。 |
【計画実行能力】
目標とすべき将来の生き方や進路を考え、それを実現するための進路計画を立て、実際の選択行動等で実行していく能力 |
●将来の夢や職業を思い描き、自分にふさわしい職業や仕事への関心・意欲を高める。
●進路計画を立てる意義や方法を理解し、自分の目指すべき将来を暫定的に計画する。
●将来の進路希望に基づいて当面の目標を立て、その達成に向けて努力する。 |
意思決定能力 |
自らの意思と責任でよりよい選択・決定を行うとともに、その過程での課題や 藤に積極的に取り組み克服する。 |
【選択能力】
様々な選択肢について比較検討したり、葛藤を克服したりして、主体的に判断し、自らにふさわしい選択・決定を行っていく能力 |
●自己の個性や興味・関心等に基づいて、よりよい選択をしようとする。
●選択の意味や判断・決定の過程、結果には責任が伴うことなどを理解する。
○教師や保護者と相談しながら、当面の進路を選択し、その結果を受け入れる。 |
【課題解決能力】
意思決定に伴う責任を受け入れ、選択結果に適応するとともに、希望する進路の実現に向け、自ら課題を設定してその解決に取り組む能力 |
○学習や進路選択の過程を振り返り、次の選択場面に生かす。
●よりよい生活や学習、進路や生き方等を目指して自ら課題を見出していくことの大切さを理解する。
●課題に積極的に取り組み、主体的に解決していこうとする。 |