では、保護者は、子どもの日頃の生活習慣がどの程度、身についていると感じているのだろう。図2を見ると、「(完全に+だいたい)一人でできる」と回答した割合がどの項目でも減っている。「一人でできていない」から「保護者の関与が強まった」のか、「保護者の関与が強まった」ために親の子どもへの期待が高くなり、「一人でできていない」と感じているのか、今回の調査結果だけではわからない。
ただ、保護者の関与が強まっている傾向は、生徒の自立を考えたときに注意すべきことである。小学校高学年から中学時代は、自立に向かっていく時期である。親子の距離感を徐々に広げていくなど、親子関係を見直し、変えていく大切な時期だが、それができていない可能性がある。親子の距離の保ち方を考えてもらえるような情報を、保護者会や保護者向けの講演会などを通して伝えていくことが必要かもしれない。 |