特集3-教師はコーチ、保護者は応援団長3年秋からの進路指導
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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学校訪問のポイント


 秋の高校訪問では、それまでの学校訪問よりも具体的に見るように指導する。志望校合格に必要な成績に達していない場合でも、高校を訪問することによって「どうしてもここに行きたい!」という思いが強まり、頑張るようになる。

[訪問前の指導]
  • 服装・礼儀
  • 見聞きするポイントを具体的に伝える
    特色・教育方針、設置学科、生徒会活動、授業・学習の特色、主な学校行事、取得できる資格、施設・設備、卒業後の進路、部活動の様子
※公立/私立、普通科/専門学科等の種類を問わず、見るべきポイントは同じ。むしろ、同じ基準で複数の学校を見比べて選ぶことが大切
[訪問後の指導]
  • 学校要覧、卒業生の進路状況など、もらった資料にはすべてしっかり目を通させる
    例えば、部活動など、自分の関心があるところだけ見てはいけない。魅力を感じる部活動があっても、建学の精神・教育方針などが合わなければ望ましくない
  • 得た情報を整理し、活用させる
    訪問結果を文章化してまとめさせたり(P.28資料「訪問後に生徒が記入する報告書」参照)、発表会や報告会を開く
  • 時間の設定を工夫する
    事前・事後指導の内容によっては、朝の時間、各教科、学級活動と関連させて進めるなど、授業時数の確保を考えて活動時間を設定する
  • ポイントを絞って様子を聞く(話をさせる)
    まとまった時間を取る必要はないが、こまめに声かけをする。 例)教師「どうだった?雰囲気は?」
    生徒「学校がきれいだった」→教師「じゃあごみは落ちていなかった?」
    生徒「校舎が古かった」→教師「でも掃除はきちんとされていた?」など。回答が曖昧なら再訪問し、確認させてもよい
[その他]
  • 保護者の学校訪問も勧める
    一部の私立高校などでは、保護者の学校訪問を受け入れている。子どもの性格や特徴を最もよく知っている保護者の目で、その学校が子どもに合っているかどうかを見てもらう。親子の会話のきっかけづくりにもなる
  • 受験する学校は最低1回は訪問させる
    もし受験する学校への訪問機会がなかった場合、せめて募集要項を自分で取りに行かせる。通学経路・所要時間もわかる


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