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学校外にも目を向け協力を仰ぐ
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学校内の集団づくりだけでなく、学校の外へとネットワークを広げていく視点を持つことも大切です。例えば、家庭環境に問題があるために生活態度が乱れている生徒を学習に向かわせようとしても、教師だけの対応には限界があります。家族でなければ解決できないことを、いくら公教育といっても学校が引き受けるわけにはいきません。学校だけではどうにもならない課題は、学校の外に支援を求めてはどうでしょうか。
オーストラリアのある事例では、家庭に問題がある生徒に対して、地域や福祉団体、NPO、そして教師がチームを組んで働きかけています。学校の中で対応できる課題は先生が担いますが、例えば生徒が朝食を食べてこないなら、地域や福祉団体の人たちがその家庭を援助します。
そうしたネットワークをつくるためには、応援してくれる家庭や地域、社会活動団体などの人たちを味方に付ける工夫が必要です。学校の活動に協力的な保護者がいれば、その保護者を起点にしてネットワークを広げてはいかがでしょうか。
家庭や地域が抱える課題の背景を知り、学校の外部との連携を図るためには、福祉や経済、労働、環境など、教育以外の分野へと視野を広げる必要があります。学校外に目を向ければ、どのような社会をつくらなければならないかといった目標も見てくるはずです。集団づくりは、社会観・将来観を考えることと密接に関連しているのです。 |
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