特集 家庭学習─机に向かう習慣づくり
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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Research Plan

学力調査の結果から、重点を「自主性」「家庭との連携」に

 R―PDCAサイクルのR(リサーチ)で活用するのは、「全国学力・学習状況調査」や学校独自の生徒向けアンケートの結果だ。中村康德校長は、「これまでも家庭学習指導に力を入れてきたつもりでした。しかし、2008年度の調査結果から、改めて重点的に取り組む必要性を感じました」と話す。
 例えば、「家で自ら計画を立てて勉強している」生徒の割合が、6月調査、12月調査共に56・7%で伸びが見られなかったことや、平日において、「勉強時間」よりも「テレビ、インターネット、メールの時間」が長い生徒が圧倒的に多かったことが理由だ。
 そこで09年度は、家庭学習指導に重点を置くことにした。それまでの取り組みを踏襲しつつも、生徒がより自主的に家庭学習に向かう姿勢を育むことを基本方針とした。併せて、邑知システムの特徴である「自ら学ぶ意欲を引き出すために、『確かな学力を身に付ける』というゴールイメージを、教師・生徒・保護者で共有する」視点を、家庭学習指導にも盛り込むようにした。
 R―PDCAサイクルのP(プラン)の基本となるのが、羽咋市が09年度に新たに作成した「家庭学習の手引き」だ。これを自校版にアレンジし、生徒全員に配付。保護者には、PTA総会で中村校長が家庭学習に力を注ぐことを説明した。同時に、4月初めの職員会議や同校全体の校内研修会を通じて、09年度の方針を教師全員で確認した


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