生徒に課す家庭学習は、大きく分けて、学年ごとの「共通課題」「各教科の宿題」「自習帳」の三つがある。
自習帳は、1日に大学ノート1ページ以上を家で学習するというもの。学習内容は、(1)その日の授業を再現する復習、(2)テストで間違えた問題に再び取り組む、(3)計算や漢字、単語といった基礎基本のドリル学習、のいずれかの観点で行うように指導する。
「ページをただ文字で埋め、とにかく提出することが目的とならないよう、目的意識を持って学習するように指導しています。私の学級では、最も多いのが誤答問題の復習です。定期テストの後は、生徒の大半が取り組んでいます。中には提出するだけで精一杯の生徒もいますが、個別に、少しずつ指導するようにしています」(大場先生)
大場先生の場合、提出できなかった生徒に対する特別な指導はしていない。あくまでも、生徒の自主性に任せている。そうすると、提出しなかった生徒が、翌日に前日分を足して2ページ分を提出することもあるという。
成績下位層の生徒に対しては、学級担任が個別に宿題を出したり、同じ問題を何度も解かせたりしている。弱点の確実な克服を目指すと共に、「出来た」「ここは分かった」という達成感を味わわせるねらいもある。
家庭との連携を充実させる観点から、これらの取り組みをPTA総会や月2回発行の学校便りなどを通して保護者と共有している。これも大切なD(ドゥ)の一つだという。
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