同校は今後もこれまで通り行事を継続する方針を明確にした。もともと学校行事が盛んで、特に陸上競技記録会、クロスカントリー大会といった体育系の行事が他校よりも多い。保護者もこうした行事への思い入れが強く、沿道での誘導などの支援を惜しまない。生徒にとってかけがえのない思い出をつくり、たくましく生きる力を育むため、また保護者の期待に応え、信頼関係を維持するためにも、行事を削減すべきではないと判断した。
毎朝10分間の読書(教育課程外)では、図書館の図書だけでなく、備品管理がより容易な学級文庫の図書がよく使われる。学級文庫は、最低限の利用マナーを守れば、生徒が長期間自宅に持ち帰ることも許可。意図せず汚しても大目に見られるため、結果として「読書好き」を増やす重要な役割を担っている。
「昼休みに読書をする生徒が増えたことを学校便りなどで紹介すると、それを知った保護者が更に図書を寄贈するなどの支援をしてくれます。生徒の力を伸ばすためにも、保護者との良い関係を継続させることをとても重視しています」(吉川先生) |