特集 新課程対応─時数確保のひと工夫
長崎県大村市立郡中学校

長崎県大村市立郡中学校

◎1947(昭和22)年開校。校訓は「自主・自律・創造・連帯」。2004年度から3年間、文部科学省の指定を受け、特別支援教育の校内支援体制や地域支援システムの構築、教育課程の編成などを研究した。

校長◎一瀬明則先生
生徒数◎552人
学級数◎17学級(1年生6、2年生5、3年生5、特別支援学級1)
教職員数◎校長1人、教頭1人、教諭29人、講師4人、職員等12人
所在地◎〒856-0809 長崎県大村市沖田町69
TEL◎0957-55-8318
URL◎http://www.city.
omura.nagasaki.jp/school/
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VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【学校事例3】

朝の「トレーニング学習」で
学力向上と業務平準化を両立

長崎県大村市立郡(こおり)中学校

新学習指導要領の全面実施を見据えて、朝学習の内容を整理・系統化している大村市立郡中学校。
基礎・基本の定着を主眼に置きながら、会議の効率化や業務の平準化といった教師の負担にも配慮した改善を続けている。

基礎の定着を目指す朝学習を教育課程の柱の一つに

 大村市立郡中学校には素直でのんびりした気質の生徒が多く、広々とした校舎で落ち着いた学校生活を送っている。行事や部活動に意欲的に取り組む一方、自分の考えを表現する力や体験活動の経験がやや不足気味である。学習面では、基礎学力の定着と、集中して徹底的にやり抜く力が弱い点が課題だ。教務主任の刈山弘全(ひろまさ)先生は、次のように話す。
 「なかには、1年生の基礎的な内容でつまずいたまま3年生に進級し、授業が分からず自信をなくしている生徒も相当数います。そうした生徒にも授業を理解して欲しいため、3年生では1年生の内容に戻って説明し直すことに時間を割いているのが現状です。しかし本当は、新学習指導要領で強調されている『活用』する力など、本来教えるべき内容に十分な時間を使えるようにしなければなりません。1年生から基礎・基本を身に付けさせる必要性を強く感じていました」
 こうした状況を踏まえ、同校では基礎・基本の定着に主眼を置いた教育課程を編成している。同時に、自分に自信を持って積極的に取り組む姿勢や、短時間でも静かに学習に向かう集中力の育成にも力を注ぐ
 そのための新たな試みとして、新学習指導要領の全面実施を視野に入れつつ2009年度から始めたのが、全学年で毎朝10分間の帯時間を利用して行う「トレーニング学習」だ(P.18)。

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2010(平成22)年度の教育課程(予定)
図:2009(平成21)年度の時間割3年1組(II期7月13日~12月11日)の例

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