▲東京都文京区立音羽中学校
大塚 悟
おおつか・さとる
◎教職歴30年。教務主幹。技術科担当。「研究授業を通して、教科を超えた指導方法の改善と新しい情報の収集を心掛けています。最近の関心事はICTの活用です」
▲静岡県駿東郡清水町立南中学校
川合雅哉
かわい・まさや
◎教職歴12年。学習指導部長。理科担当。「研究授業は、多くの教師の考えに接して発想を転換できる機会になっています」
研究授業の必要性を感じながらも、効果的に取り組むのが難しいのはなぜか。 現場が抱える課題と改善の方向性について、 研究を統括する立場の教師と、若手のリーダー的な立場にある教師に聞いた。
─「授業力の向上は必要だと思うが、そのために研究授業をすることには乗り気でない」という声をよく耳にします。文部科学省の調査結果(図1)でも、「授業研究を伴う校内研修の実施回数」は年3、4回が多く、小学校の平均回数よりも少ないという結果が出ています。こうした状況をどのようにお考えですか。