特集 研究授業を活性化させる!
香川県丸亀市立飯山中学校

香川県丸亀市立飯山中学校

◎1953(昭和28)年開校。教育目標は「自主・自律の心をはぐくむ」。近年、学区は坂出市や丸亀市のベッドタウンとして発展し、田園地帯と新興住宅地が混在、生徒数が増えている。2006年度に全国中学校軟式野球大会で準優勝するなど、部活動が盛ん。

校長◎大西孝司先生
生徒数◎535人
学級数◎16学級(うち特別支援学級1)
所在地◎〒762-0082 香川県丸亀市飯山町川原1110
TEL◎0877-98-2027
URL◎http://www.hanzan-jh.ed.jp/

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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【学校事例1】

授業案も事後研究会も不要な
「授業公開」から研修を活性化

香川県丸亀市立飯山(はんざん)中学校

丸亀市立飯山中学校は、時間や労力の負荷を減らすため、
普段の授業をそのまま公開することから校内研修をスタート。
教師が授業を見せ合うことにまず慣れてから学校全体で取り組みを始め、効果を上げている。

課題

  • 学校全体での研修がなく、教師間で授業に対する意識が共有されていなかった
  • 授業改善の取り組みが、個々の教師に任されていた
  • 教師の平均年齢が上昇。研修を通して新たな教育課題に対応する必要があった
矢印

実践

 普段の「授業公開」
  • すべての教師が年1回、普段の授業を公開、他の教師の授業を年2回以上参観する
  • 負担軽減のため、指導案や事後研修は省略。簡単な報告書を現職教育主任(香川県内での研究主任の呼称)に提出するだけでよい
  • 授業を見る際は「生徒の視点」を大切にし、教科特性に固執しない
 学校全体での「研究授業」
  • 学校全体での研究授業を年2回実施
  • 外部講師を招いてレベルアップを図る
 校内研修会を年間指導計画に組み込む
  • 月1回、部活動の休みを設け、校内研修会の時間を確保。「研究授業」もこの時間枠で実施
  • 授業評価アンケートの結果を共有するなど、共通の授業像の形成の場とする
矢印

成果

  • 他の教師に授業を見せることへの抵抗感がなくなった
  • 授業を見せ合い、指導改善を重ねるという「学び合い」の意識が定着
  • 具体的な授業改善案が職員室で日常的に話し合われるようになった

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