特集 研究授業を活性化させる!

VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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教師の意識が変わり「学び合い」の文化が浸透

 大西校長が校内研修の仕組みづくりと同時に力を入れたのは、教師の意識改革だ。
 「比較的、成果の見えやすい部活動の指導は、多忙な教師でも一生懸命に取り組みます。研究授業の負担が大きいのは確かですが、授業改善のための最も有効な手段であることを繰り返し話し、やりがいを感じてもらえるように努めました」(大西校長)
 3年間の取り組みを通し、教師の意識は着実に変わりつつある。まず、「学び合い」の文化が浸透し、職員室などで日常的に授業改善について話し合われるようになった。研究を通して、教師間に共通の授業像が出来たため、話し合いの内容は非常に具体的になった。例えば、定期考査などの成績が悪かった時、以前は「学習意欲が足りない」と生徒側の要因に目を向ける傾向があったが、今では「自分の授業には何が足りないのか」と、指導への問題意識を持つ教師が増えたという。更に、教科ごとの部会が必要に応じて自主的に開かれることも増えた。
 授業改善への意識も全体的に向上している。 「現在は校内の基盤がようやく整った段階。公開授業によって学び合いが定着したため、今後は研究授業の比重を高めて校内研修を充実させていきます」(大西校長)


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