特集 研究授業を活性化させる!
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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飯山中学校の研究授業の工夫

[1]授業を見せ合い、教師同士が高め合う意識を育てる

指導案も事後研修も省略し負担を軽減

 教師同士の学び合いを無理なく進めるために、まずは普段の授業を公開する「公開授業」を始めた。06年度から、すべての教師が年1回以上、自分の授業を公開し、年2回以上は空き時間に他の教師の公開授業を参観する。公開の日時は1週間ほど前までに現職教育主任に申告し、職員室のホワイトボードで全員に伝える。指導案は作成しなくて良いことにし、事後研修も省略した。代わりに、授業者は事前に授業の工夫点を書いた用紙(図1)を現職教育主任に提出。用紙には参観者が意見や感想を書く欄を設け、授業者にフィードバックできるようになっている。授業後、授業者や参観者が短時間で話し合うこともあるが、これも任意だ。
 「理想を言えば、指導案を作り、事後研修を行う方が効果は大きいでしょう。しかし、負担が大きいために回数が減るよりも、効果が多少低下しても教師全員が授業を公開する方が良いと判断しました。あくまでも、一人ひとりの授業力を高めるのが目的だからです」(大西校長)
 研究授業ではなく、「公開授業をしよう」と呼び掛けることで、教師が感じる心理的なハードルも下げることが出来たという。

図1 公開授業後の報告書

図1 公開授業後の報告書

公開授業の前に授業者が工夫点を記入。
下欄に参観者が感想を書き込む。
現職教育主任が回収し、校内研修会で授業改善について話し合う際の資料となる。
※こちらから工可能な形式でダウンロードできます
■「公開授業報告書」 Wordダウンロード(18KB)

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