特集 研究授業を活性化させる!
VIEW21[中学版] ともに語る、考える。ベネッセの教育情報誌
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[2]事後研はペアワークで意見を出しやすくする

時間が掛かっても発言機会を重視

 「一人一研究」の成果と改善点を共有する授業日は、年度当初に各教師が授業予定日を申請し、研究主任が一覧表にして配布。実施日が近付いたら改めて告知をし、授業のない教師は原則、参観する。指導案は、教師の負担軽減のために簡略化したもので良いとしているが、取り組み4年目を迎え、事前に指導案を配布する教師が出てきたという。
 授業後には参観者全員による事後研究会を1時間程度開く。まず授業者が自己評価をした後、隣に座っている教師とペアで気付いたことや生徒の様子などを10分程度話し合う
 「いきなり全体で協議をすると発言者が固定してしまっていたので、初めに2人での話し合いにし、発言せざるを得ない状況にしました。ペアワークを取り入れてから、事後研究会は活発になりました」(尾形先生)
 その後に行う全体の協議では、ペアの1人がその内容を報告しながら司会がポイントを集約。授業者だけでなく、学校全体の指導力向上につながるよう、研究主題に立ち返って話し合いを進める。例えば、「教師の指示をきちんと聞かせる授業にしよう」など、教科を超えた改善点を皆で確認し合う。

写真:ペアワークで意見を出しやすくする
ペアワークでは全体協議での報告に時間が掛かってしまうが、より発言の機会を多くするため、グループワークにはしなかった

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