VIEW21 2000.9  指導変革の軌跡 山形県立米沢興譲館高校

山形県立米沢興譲館高校

小論文指導
独自のテキストと指導担当制で
きめ細かいフォローを実現

山形県立米沢興譲館高校
前身の藩校時代から数えて、創立303年目の伝統校。「興譲」の精神を今に受け継ぎ、自主性・創造性を啓発し、社会的責任を重んずる旺盛な実践力を育成している。全校登山や体育祭、スキー大会などの学校行事が盛ん。部活動にも力を入れており、'00年度はフェンシング部、山岳部が全国大会に出場を果たしている。

写真 山形県立米沢興譲館高校 設立 1697年(元禄10年)
形態 共学/普通科、理数科
生徒数(一学年) 約220名
'00年度入試実績 山形大24名、新潟大22名、東北大13名など国公立大に152名の合格者を輩出。私立大は中央大10名、早稲田大6名など146名が合格。

米沢興譲館高校……取り組みのポイント

  1. 小論文指導委員会を設置
    国語科、地歴科を中心に、学年、教科を越えた16名の教師で小論文指導委員会を設置。添削をはじめ、生徒の個別指導に当たる。他教師の手助けが必要な場合、委員会のメンバーが窓口となる。
  2. オリジナル・共通テキストを使用
    小論文指導には、同校オリジナルの共通テキストを使用。本テキストは時事問題を反映させるために改訂されながら受け継がれてきたもの。
  3. 担当教師を複数配置
    小論文指導の目的の一つである「多様なものの見方を育成する」ために、担当教師を複数配置。複数の視点で生徒の評価・指導を行う。


写真 後藤敏之 写真 曽根伸之
山形県立米沢興譲館高校
後藤敏之
Goto Toshiyuki
教職歴18年。本校に赴任して6年目。小論文指導委員会委員長。委員長は2回目。国語科担当。「授業の合間にも関連事項やエピソードなど教養となる情報を生徒に提供しています」
山形県立米沢興譲館高校
曽根伸之
Sone Nobuyuki
教職歴15年。本校に赴任して5年目。小論文指導委員会メンバー。委員長経験もある。国語科担当。1学年担任。「授業以外の時間にも生徒と話すことを心掛けています」

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