VIEW21 2001.02  新課程への助走
 中高連携が新課程で果たす役割を探る

宮崎県立宮崎南高校の事例

小・中・高が連携し、
地域一体となって人材を育成

 以前からその重要性が指摘されている中高連携。全国の各地区で中学・高校間の情報交換会や研修会が行われている。だが、双方が要望を伝え合うにとどまり、建設的な話し合いには至っていないとの声も少なくない。その中で、中学校だけでなく、小学校とも連携を行っている宮崎県立宮崎南高校の取り組みを紹介する。


研究委託を好機に小・中・高の連携を深める

 宮崎県立宮崎南高校では早くから中高連携を達成することに強い課題意識を持ち、以前から独自に校区内の中学校との連携を始めていた。山下兼紀校長はその理由をこう話す。
 「中学校での指導に疑問点があるのならば、提言だけでなく、高校側も自らの課題として一緒にその解決に取り組むべきだと考えたのです」


写真 山下兼紀
宮崎県立宮崎南高校校長
山下兼紀
Yamashita Kanenori
教職歴37年。同校に赴任して3年。

宮崎県立宮崎南高校
1962年(昭和37年)創立。普通科の共学校。生徒数は約1380名。'00年度入試の合格実績は東京大2名、九州大11名、宮崎大54名など国公立大学に延べ311名が合格。生徒一人ひとりの「個性の伸長」と「基礎学力の充実」を目指し、教師集団がスクラムを組み、基本的生活習慣の確立を基盤に「温かく、厳しい指導」で日々の教育活動に邁進している。


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