VIEW21 2001.02  指導変革の軌跡 茨城県立並木高校

茨城県立並木高校

職業講演会
高校とPTA共催の講演会で
身近な大人から「生き方」を学ぶ

茨城県立並木高校
国や民間の各種研究機関の建ち並ぶ筑波研究学園都市の一角にある、創立17年目の新しい高校。LL教室やコンピュータ室、学習会館(ブライトホール)など、設備を整えるだけでなく、習熟度別学習を取り入れ、生徒の学力に応じたきめ細かい指導を行っている。6月に行われる文化祭にはPTAも出展するなど、地域や保護者とも連携した活動をしている。

写真 茨城県立並木高校 設立 1984年(昭和59年)
形態 共学/普通科
生徒数(一学年) 約320名
'00年度入試実績 茨城大23名、筑波大7名など、国公立大に合計80名が合格。私立大には、早稲田大、慶応大をはじめ、日本大28名、法政大13名などに延べ387名が合格。

並木高校……取り組みのポイント

  1. 8回の職業講演会を実施
    1、2年次を通じ、継続的に職業講演会「MY FUTURE」を実施。2学年末までに計8回、13人の講師を招く。
  2. 保護者から講演者を選定
    講演者はPTAの学年委員会と教師によるプロジェクトチームにより、保護者の中から選定する。筑波研究学園都市という地域の特性もあり、多様な職種の保護者の協力が得られる。
  3. 生徒に参加を強制しない
    講演会の開催告知は生徒全員に行っているが、講演会への参加を生徒に強制していない。また、講演者に対するマナーは指導する。


写真 飯塚弘之 写真 大内 晃
茨城県立並木高校教諭
飯塚弘之
Iizuka Hiroyuki
教職歴23年目。同校に赴任して10年目。数学担当。第2学年主任。「生徒には『厳しい先生』と見られているようですが、ざっくばらんな話ができる存在でいたいと思っています」
茨城県立並木高校教諭
大内 晃
Ouchi Akira
教職歴18年目。同校に赴任して2年目。地歴担当。第2学年クラス担任。「生徒が自分から行動できるように一歩引いたところから見守りつつ、サポートしたいと考えています」
写真 菊池清彦 写真 木嶋眞人
茨城県立並木高校進路指導部部長
菊池清彦
Kikuchi Kiyohiko
教職歴32年目。同校に赴任して9年目。数学担当。「進路は将来変わる可能性もあります。でも、生徒には現時点で最も納得できる進路選択をしてほしいと思います」
茨城県立並木高校
PTA第2学年委員長

木嶋眞人
Kijima Masato
保護者の立場から講演会を支援。第1回の「MY FUTURE」で演壇に立った。

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