VIEW21 2001.06 |
新課程への助走 週5日制への対応状況 |
公立高校における対応事例事例(1) 県立A高校A高校は某地方の、創立100年を超える伝統校であり、現在も毎年高い進学実績を継続している。9割の生徒が部活動に参加するなど文武両道を実践し、ゆるぎない全人教育の方針に地域社会から強い信頼が寄せられている。 逆転の発想であえて授業時間を短縮する A高校においても当初、週5日制が学力向上を阻害するのではとの危惧があった。しかし、教務部を中心とした長期間に渡る校内での検討を経て、現在では今回の変革を学校のさらなる活性化のチャンスとして捉えていこうとの気運が高まっているという。A高校の教務主任は「本校は公立高校としてのオーソドックスなスタイルを堅持します」と語る。 「総合学習」を学校活性化の恰好のチャンスに A高校では「総合学習」があらゆる教科と有機的なつながりを持ち、生徒の進路目標達成のための重要な要素になるものとして捉えている。「総合学習」は小論文指導を中心に行う予定だが、同校は従来から小論文指導担当だけでなく、教師全員が専門知識を活かし、課外の中で分担して生徒の志望に合わせた小論文指導を行う態勢を取っていた。「そのため、『総合学習』に切り替わったからといって、負担や不安を感じるということは少ないはずです。それよりも、これからは課外ではなく、授業として指導できますから、より精選して合理的に進められます。今まで以上に指導がやりやすくなる、歓迎すべき変革なのだと力説しています」と教務主任は言う。 |
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