VIEW21 2002.2  クラス運営・進路学習のためのVIEW'S method
 新入生対象の学習指導

■part 1■ これまでの指導の検証
3年間を通した学習指導計画案の見直し

 4月に向けて新入生の学習指導を検討するに当たっては、これまでの指導を振り返り、うまくいったところ、うまくいかなかったところ、そしてその原因の洗い出しをしておきたい。
 その際、3年間担任を務め、卒業生を送り出したばかりの教師や、今年度1学年を担当した教師などからヒアリングすれば、より実情に合ったヒントが得られるだろう。そうすることで、入学から卒業まで、3年間を通した指導方針や具体的指導内容を検討することができる。3年間でどのように生徒を育てるかを含め、進学や就職を見据えた進路指導についてもきちんとした方針を出すようにしたい。大切なのは、3年間の指導の目標を共有化し、具体化することだ。
 各教科についてはこれまでの学習指導計画案を再点検し、どこに課題があるのかをしっかり押さえて改善点を導き出すことが大切だ。
 学習指導は生活指導と深く結び付いている。生徒の学習態度が良くなれば、生活態度も自然に落ち着いていくものであるが、最近の生徒はまず生活態度をしっかりさせないと学習態度も良くならない。最初に悪しき生活態度が身に付いてしまうと、後から指導してもなかなか改善されない。生徒が入学したばかりの1年生1学期の段階で、高校生らしい生活態度、学習態度を身に付けさせておきたい。
 なお、次年度末に行われる学年反省会については、上に挙げた点を議題に入れるなどして、次の学年につながるような場としたい。

表

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