VIEW21 2002.2  特集 「教育新世紀」に向けた学校改革

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'03年度カリキュラム編成の課題

 国立大が、センター試験を原則5教科7科目で実施する動きがあるなかで、「総合的な学習の時間」の導入など、大きく変化する'03年度新課程では、どのようなカリキュラム編成の考え方が求められているのか。

 東京大の入試改革は'06年度からの実施となりましたが、各国立大の入試動向が不確定な中で'03年度カリキュラムをつくることに、先生方も相当ご苦労されていると思います。その辺りの事情についてお聞かせください。

「変化をチャンスに」という視点で取り組む

小池 確かに今回のカリキュラム編成は、難しい部分も多いと思います。しかし、「中学の学習内容は3割減なのに、大学入試での学力は同じ水準を要求される」とか、ネガティブなことばかり言っていては始まらないと思うのです。むしろ、学習指導要領の変化を、一つのチャンスとして捉える視点がとても大切なのではないかと考えています。本校は'02年度から65分授業を導入する方針なのですが、それを決めた最も大きなポイントが、新課程の導入を学校変革のチャンスとして捉える視点だったと思うのです。今後、各教科にまで落としこんだ詳細な検討を行い、「65分授業にはどんな可能性があるのだろう」と、楽しみながら考えていきたいと思っています。

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