VIEW21 2002.9  特集 学校改革のビジョンづくりに向けて

 資料3は、修猷館高校(福岡県)のケースを一つのモデルとして掲げたものである。
 教育目標の策定を全教職員の合意の上で共通言語化し、それに基づいて「育てる生徒像」と「あるべき教師像」を描き、校務分掌ごとに3か年間の重点施策(アクションプラン)に落とし込んでいる。
 このような事例は、全国的に見るとかなりの規模に達している。SI構築の進め方は学校の実態に応じて多彩だが、当面する教育課題に対する認識を共有化するために客観的なデータを集め分析することによって、課題の焦点化を進める過程で教職員間の世代を超えた討議そのものが、共通言語化のキーワードとなっている。
 「人は、そのままでは経営資源ではない」と言われる。人=教職員が人的資源となるためには、一定の目標実現のために時間とエネルギーを費やすプロセスが必要である。このプロセスを経て人材育成が進むという現実を、校内での討議に参加させていただいたり先行事例に学ばせていただいたりした。

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