VIEW21 2002.10  特集 進む「理科離れ」と理科教育の展望

【2】事例

岡山県立岡山一宮高校

「課題研究」を軸に
科学的な思考力や創造性を育む

 多くの高校が理数科教育の方向性を模索している中で、着実な成果を上げつつあるのが、岡山一宮高校の理数科だ。
 同校が理数科を設置したのは、1999年度のこと。当時、同校の教師たちが徹底的に議論したのは、「どのようなタイプの理数科をつくるか」ということだった。将来研究者や技術者として役立つ人材を育てるには、大学・大学院進学を前提とした指導が必要になる。しかし一方で、研究や開発に携わる上で基本となる科学的思考力や方法も高校時代に養っておく必要がある。同校ではその二つの条件を共に満たす教育を展開させようと考えた。


岡山県立岡山一宮高校
1980年(昭和55年)創立。99年度4月、理数科を設置。02年度から、スーパーサイエンスハイスクールに指定される。生徒数は各学年360名(理数科2学級を含め、全9学級)。02年度入試では岡山大34名、香川大21名、関西学院大23名が合格。その他、大阪大、九州大、慶応大、立命館大など多数の合格者が輩出。
住所/岡山県岡山市樽津221 電話/086(284)2241

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岡山県立岡山一宮高校教諭
中山広文
Nakayama Hirofumi
教職歴26年目。同校に赴任して5年目。進路指導課長。物理担当。「粘りのある子、諦めない子を育てていきたい」
岡山県立岡山一宮高校教諭
進藤明彦
Shindo Akihiko
教職歴18年目。同校に赴任して2年目。理数科主任。生物担当。「生徒には、いろんな分野に興味を持って取り組んでほしい」

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