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(2)時間割設定の工夫
「定期テストの回数や日数の削減」などで完全週5日制に対応
年間授業時数については、約8割の中学校が標準時数通りであり、標準時数を超えたのはわずか1割程度。完全週5日制下で必要な授業時間を確保するためには、時間割設定で様々な工夫がなされていた。特に02年度からの工夫点として、「定期テストの回数や日数の削減」「学期や月ごとに異なる時間割」「短縮授業日の削減」などを挙げる中学校が多かった(
図2
)。また、学習指導要領の改訂を受けて、移行措置期間以降「学校行事の削減、統合を行った」中学校は5割を超える。
(3)総合的な学習の時間
「テーマ学習」を柱に、進路指導や学校行事の一環として活用
「総合的な学習の時間」の内容としては「テーマ学習」が一つの柱となっている。また、「コンピュータを使った学習」「将来の進路や職業などの指導」「学校行事やその事前事後の学習指導」が各7割弱と多い一方で、「教科の学習内容をより深める学習」は2割強にすぎない(
図3
)。「総合的な学習の時間」の進め方として、「学校全体で取り組んでいるテーマがある」が7割、「学年全体で取り組んでいるテーマがある」が9割を超えていることから、学校全体の統一テーマと目標の下に、各学年ごとのテーマを設定し取り組んでいる中学校が多いようだ。
(4)選択教科
9割の中学校が「生徒が楽しめる授業」「教科の補充的学習」に活用
選択教科の年間授業時数については、1年次で年間標準時数の上限(30単位時間)と同程度実施している中学校が約半数に上ったが、学年が上がるにつれて比率は下がっている(
図4
)。
また、選択教科の授業内容については、約9割の中学校が「生徒が楽しめる授業」「教科の補充的学習」に活用しており、「入試問題などの応用的演習」「学習指導要領の削減された内容を扱う」は4割台にとどまった(
図5
)。
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