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検証3
生徒・保護者による外部評価の導入
教育活動の目標として、「生徒・保護者の満足度確保と向上」を掲げる同校は、生徒や保護者の声を取り入れた学校運営を行うよう留意している。例えば、年6回の保護者会で、逐一学校運営の状態を報告する他、生徒に対しても学校運営方針を説明しているのだ。このような方針は「学校経営計画」の運用全般に貫かれており、「教育活動の目標」が達成できたかどうかを測る指標として、生徒と保護者の声が活用されている。
「教育活動の目標を『生徒・保護者の満足度の向上』に置く以上、生徒・保護者に評価を求めるのは当然です。また、評価を行う際にはアンケート調査を実施しましたが、その質問項目を考えるときにも、地域の代表者や有識者との連絡機関である『学校連絡会議』を活用しました。学校側だけでアンケートの項目を決めてしまっては、本当に生徒や保護者のニーズに応えているのか判定できないアンケートになってしまいます。民間企業が消費者に対して製品の品質保証を行うように、学校も生徒や保護者に対して、教育の質の保証を行う必要があると考えています」(内田校長)
検証4
前年度の達成状況の開示
前述のような観点を踏まえ、「学校経営計画」の重点目標に対する「主要項目達成自己評価」が掲げられた。これは、「目指す学校像」を実現するための6つの重要テーマに対して、その達成度を自己評価するものだ。同校の最も重要な「評価規準」とも言えるだろう。
「この欄の評価については、教員の年度総括を踏まえて、学校経営の最終責任者として校長の判断で点数を付けます。もちろん、『なぜこのような採点になったのか』を説明する責任がありますから、別途用紙(
資料8
)を用意して、教職員全員の他、保護者にも配付、説明しています。その際には、判断の基準となったデータなども示し、きちんと説明責任を果たせるよう留意しています」(内田校長)
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