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シラバス作成をどのように進めるか?
仲吉健一
沖縄県立那覇国際高校教諭
仲吉健一
Nakayoshi Kenichi
教職歴12年目。同校に赴任して6年目。英語担当。「我、事において後悔せず。『反省しても後悔はするな』がモットーです」

洲鎌真
沖縄県立那覇国際高校教諭
洲鎌真
Sugama Makoto
教職歴9年目。同校に赴任して6年目。数学担当。「『弱気は最大の敵。強気に頑張れ』と、日々生徒に言い聞かせています」

知念賢世
沖縄県立那覇国際高校教諭
知念賢世
Chinen Masayo
教職歴11年目。同校に赴任して6年目。国語担当。「沖縄の将来を担う人材育成のために、生徒一人ひとりを応援していきたい」

比嘉聡
沖縄県立那覇国際高校教諭
比嘉聡
Higa Satoshi
教職歴9年目。同校に赴任して5年目。日本史担当。「教師の基本はやはり授業。生徒の進路実現をしっかり支援したい」

津野良信
沖縄県立那覇国際高校教諭
津野良信
Tsuno Yoshinobu
教職歴13年目。同校に赴任して6年目。世界史担当。「授業でも日々の生活の中でも、生徒と誠実に向き合っていきたい」
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【2】「生徒が使えるシラバス」をどうつくるのか?
沖縄県立那覇国際高校
教科特性に応じた柔軟なフォーマットの見直し
自学自習習慣の定着を狙ったシラバスの作成
 98年度に開校した那覇国際高校は、県教委からの要請を受け、開校初年度よりシラバスを活用した指導を展開してきた。全国的にも早くからスタートしたこの取り組みには、どのようなねらいがあったのだろうか。進路ガイダンス部主任の仲吉健一先生によれば、その最大のねらいは「生徒の自学自習習慣の確立」にあったようだ。
 「保護者へのアカウンタビリティ(説明責任)の確保、指導の目線合わせのためだけではなく、本校では生徒が学習習慣を確立する上で役立つシラバスをつくることを重視しました。本校に限らず、沖縄県では生徒の自宅学習時間が低い水準にとどまっています。生徒がシラバスを見て授業の進度を知り、自発的に予復習できるようになることを目指しました」
 こうした目的を踏まえ、同校のシラバスのフォーマットは「生徒が自宅学習に使える」という視点で作成された。
 「『生徒が使える』ことが大切なのですから、教育課程表のように、学ぶ内容だけを羅列したのでは意味がありません。一回一回の授業で、何を学び、どんな教材を使い、そこで学んだことがどう役立つのかを示すことが大切だと考えました。シラバス作成は各教科会が中心となって教科ごとに行いましたが、最終的な目線合わせのために、各教科の代表者に教務を加えた『シラバス委員会』を設置しました。大まかな項目立てや判型などは、年度ごとにこの場で話し合っています」(仲吉先生)

 資料3に示したのは、98年当時の同校のシラバスである。A4判の用紙に授業3コマ分のスペースを取り、1コマごとに授業内容や教材の使用範囲を示している。この構成は全教科で採用され、第一回のホームルームで生徒全員に配付された。
資料3
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