ベネッセ教育総合研究所 ベネッセホールディングス
新課程対応のアフターフォローを考える
   8/10 前へ次へ


事例3
東京都立日比谷高校のその後
カリキュラムの「質的充実」を目指した検証
 長年に渡って50分×6時限の授業を実施してきた日比谷高校は、02年度より、90分授業を取り入れた1日45分×7時限授業に変更し、03年度もそれを踏襲している。また、土曜日の自由参加型補習の実施や、放課後の補習の充実など、02年度から始まった取り組みの多くが03年度に継承されている。ある種の「検証期間」として02年度を位置付けたのは、他の事例校と同様と言えるだろう。
 ただし、その間に同校で検証されたのは、「カリキュラムが機能するかどうか」という運営面についてではなかった。柴田哲教頭によれば、むしろ同校においては「カリキュラムをより効果的に運用するためには何が必要か」という質的充実を目指した検証が行われたというのだ。
 「カリキュラムの『枠』が決まったからには、次は『枠の中身』をどうするかを考えなければなりません。中身が大切なのです」(柴田教頭)
 こうした視点に立って、一連の教育活動を検証してきたのが、02年度に設置された「総務部」である。
 「学校改革が様々な領域にまたがってきたため、分掌主任と学年主任との調整を図ると共に、学校全体の活性化を図る『総務部』を設置しました。改革はこの部を通して全校的な視点から検討しています」
 以下、「総務部」を中心に、同校の03年度対応がどのように改善されてきたのか見ていきたい。
日比谷高校01年取材時の状況
 
このページの先頭へもどる
   8/10 前へ次へ
 
このウェブページに掲載のイラスト・写真・音声・その他のコンテンツは無断転載を禁じます。
© Benesse Holdings, Inc. 2014 All rights reserved.