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小売業の枠、国境の垣根を越え飛躍するコンビニ
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海外展開の活発化で地域密着のコンビニが国際的ビジネスに
 それでは今後、コンビニ産業はどのような方向に進むのか。この点を考えることで、同産業の求める人材像も自ずと見えてくる。
 まず先述の通り、規制緩和による商品・サービスの拡充、メーカーとのタイアップによる独自商品の開発・販売、店舗展開の多様化などがより一層進むことが予想される。そこで必要になるのは、新商品の開発やニッチを狙った店舗展開など、消費者ニーズを的確につかむ情報収集・分析力と、前例に捕らわれない柔軟な発想力である。
 今一つ、重要なキーワードがある。それは「海外展開」だ。
 現在、大手各社は中国や韓国、東南アジアに販路を広げており、海外展開は重要な戦略になってきている。今後コンビニ産業を目指す人材は、コンビニ産業は国際的なビジネスになるという視点を持つことが欠かせなくなるだろう。
 国際的な視点を持つということは、日本国内における常識を一旦横に置いて、新たな視点から出店先の国の実状を眺めてみる必要があるということだ。と言うのも、小売業の特徴は地域密着。地域ごとのニーズを的確につかみ、住民の特性に応じたサービスや商品ラインナップを充実させなくてはならないからである。
 また、コンビニの強みである緻密な物流網を生かした配送ノウハウも、住宅が密集した日本では効果があっても、そのまま海外に適用できるとは限らない。各国の国民性や地域特性、地理状況などを見極め、場合によっては日本国内とは異なる新たなスタイルを構築する必要があるだろう。
 
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