05年で創立114周年を迎える愛媛県立松山南高校は、毎年約300名もの国公立大合格者が輩出する、全国でも有数の公立進学校である。「高いレベルでの文武両道」を校是に掲げる松山南高校の部活動加入率は、3年次でも80%超。生徒会活動や文化祭、運動会にも全力で取り組むなど、伝統校らしい気風が現在でもしっかりと継承されている。教務・理数課長を務める千葉昇先生は、そんな松山南高校の文武両道の在り方を次のように説明する。
「『高いレベルでの文武両道』を掲げる本校の目標は、生徒一人ひとりを文武両道の実践者とすることです。生徒には『部活のために勉強を犠牲にする』『勉強のために部活を辞める』といった発想はしないよう、学年集会やHR、部活の時間などを使って常に意識付けています。実際、最後まで部活に取り組んだ生徒ほど希望進路の実現に至る確率は高いですよね。文武を相反するものとして捉えるのではなく、『武があるからこそ文もできるんだ』という発想で指導しています」
では、松山南高校が実際にどのような指導で成果を上げているのか、具体的に見ていこう。
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