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生徒の実情に合わせ不断に取り組みを修正
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もっとも、こうした取り組みを漫然と続けているだけではいつしか前年踏襲に堕し、取り組みが形骸化してしまう。共学化から8年を経た現在まで、取り組み内容を不断に見直し、生徒の実情に合わせて改良を重ねているのも高岡西高校の特徴の一つだ。
例えば、当初富山大に照準を当てていた校内模試の作問は、生徒の実力に合わないとの理由から、導入3年目くらいにはセンター試験を照準としたレベルに切り替えられた。また、入試問題研究会は教師の作問技術の向上を踏まえ、04年度からは、職員会議で行う形式から、教科ごとに専門性を深めた議論を行い、レポートをまとめて進路指導部に提出する形式に改められた。
また週2回、早朝の15分間を利用して実施される朝学習は、当初、英語科の取り組みとして特定の学年団で始められたものだったが、生徒の読解力を高めるために、共学化3年後に全学年実施に拡大。新聞記事や社説などの短文を読み、5問弱の設問に答えていく形の小テストに改めた(図1)。数学担当の大代先生が、文章題の設問をしっかりと読み取れない生徒が多いことに気付き、文章を読ませる訓練をさせるために、現在の形に改めたという。
「文章を読ませることが第一の目的なので、設問には必ず『設問中の○○についてどう思いますか』というように、課題文を読まないと書けない設問を設けるようにしています。また、作問は教科を問わず、全教師の持ち回りで行うようにしています。生徒には時事問題に幅広く興味を持ってもらいたいですし、特定の教科の先生にお願いすると、課題文の傾向が偏ってしまいますからね」(大代先生) |
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▼図1 朝学習プリント例
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