図2は、平日の家での学習時間を学年別に示したものである。これによると、家での学習時間は、学年が上がるに従って、ほとんどしない層と長時間する層へと二極分化していく傾向が見られる。この傾向は、休日の家での学習時間についても同様の結果であった。
平日の家での学習を「ほとんどしない」割合に注目してみると、小学生ではどの学年でも10%以下であるが、中1生になると23.5%へと急増していることが分かる。この傾向は高校生になっても変わらず、高1、高2ともに、3割前後が「ほとんどしない」層になっている。その一方で、「2時間以上」学習する層が、学年が上がるに連れて中3生まで増加している。
一方、学習時間の平均については、小学生52分、中学生1時間01分、高校生1時間02分となっており、小学生から高校生にかけてわずか10分しか変化していない。ここから、子どもたちの学習時間は、学年が上がるに連れて平均的に増加するのではなく、次第に二極化が進行していくことがうかがえる。
ただし、中3生については例外的である。高校受験が学習の目標となって、「ほとんどしない」が中2生よりも減少し、長時間学習する層の割合が増加している。だが、高校生になると再び「ほとんどしない」層が増加しており、高校受験という学習の目標を通過した後、どのように学習の目標を設定し直せるかが課題となっていると言えよう。
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