まず、目を引くのは、「今までにもっときちんと勉強しておけばよかったと思う」といった学習への後悔や、「上手な勉強の仕方が分からない」という学習法への戸惑いを持つ生徒が、小学生では半数以下であるが、中・高生になると急増し、7割にも及ぶ点である。
更に、「勉強しようという気持ちがわかない」「どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う」など、学習意欲の減退や学習目的が見えないという悩みも、半数以上の中・高生に見られる。
また、「テストで間違えた問題をやり直す」といった反復学習や、「他にやりたいことがあっても我慢して勉強する」などの姿勢が、中・高生になると落ち込んでいることも特徴と言える。
学年別に詳しく見た図6でも、学習に対する後悔や学習法への戸惑いが、特に小6生から中1生の間で大きく増加していることが分かる。また、学習意欲が減退し、学習目的への悩みが大きくなるのもこの時期である。中学校では、小学校と比べて学習進度が早まり、学習内容の難易度も高まるために、学習につまずきやすい状況が生まれるのであろう。
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