高校生が学習する理由を見ると、「自分が就きたい仕事に就くのに必要だから」「高校生のうちは勉強しないといけないと思うから」「問題が解けると嬉しいから」がベスト3である。
中でも、学習を自分が希望する仕事のために必要だと捉えている高校生は79.1%に上る。小学生が60.1%、中学生が65.8%であったことと比べると増加している。その一方で、「成績が良いと親が褒めてくれるから」という理由は、小学生55.0%、中学生42.0%、高校生29.3%と、学校段階が上がるに連れて一貫して減少している。高校生は学習を自己実現のために必要なことと捉えているようである。
図10は、高校生のデータを更に詳しく示したものである。これによると、高校の偏差値層を問わず、成績上位層の方が成績下位層よりも、学習に対してポジティブな理由を見いだしていることが分かる。
|