まず、各大学が今後の入試の在り方について、どの程度検討を進めているのかを確認したい。
図1は、07年度以降の入試改革の検討状況についてまとめたものであるが、「現在検討中」と答えている学部が7割近くを占めることが分かる。これに対し、「既に決定」「変更なし」としている学部はそれぞれ12.8%と8.6%にとどまり、高校現場にとっては、まだ今後の方向が見えにくい状況を示している。
しかし、「全く議論は行っていない」という回答が7.5%にとどまっていることからも分かる通り、大学側は、必ずしも入試改革自体に消極的なわけではない。そこで、学部系統別や入試難易度別などの観点で分析したところ、かなりはっきりとした方向性をうかがうことができた。
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