ベネッセ教育研究開発センターでは、今後の高大連携を考える上での基礎資料とすべく、「高大接続に関する調査」を実施している。主な目的は、高大の学習内容や学力レベルの現状に関し、大学人の意見を収集することであるが、05年の調査においては、特に入試改革に関わる項目に重点を置いて調査を実施した。
周知の通り、04年度の独立行政法人化以降、各国公立大は入試を抜本的に改革しようとしつつある。分離・分割方式の定員配分の柔軟化、あるいは推薦・AO入試の拡充などは、今後の進路指導を考える上で注視すべきファクターである。今回の調査結果を分析し、入試改革の検討状況について報告する。
|