図6に示したのは、個別学力試験で各大学が計測したい学力と、入試問題の内容についてたずねた結果である。
まず学部系統別に見た場合に注目されるのは、医歯薬保健系では「教科別の知識理解」「教科学力」が、総合系では「資質・能力重視型」志向が顕著な点である。
こうした傾向は入試問題の内容にも反映されており、医歯薬保健系では「3・4教科試験」「理・社融合問題」を重視する傾向が、総合系では、「理・社融合問題」や「総合問題・小論文」「作文・面接」などを重視する傾向が目立っている。今後、アドミッションポリシーに対応して、これらの学部系統では推薦・AO入試の定員拡大や総合問題の実施が展開されていくのではないだろうか。
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