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教育改革とリンクした京都大の入試改革
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京都大における入試改革の主なポイントを述べたが、最後に今回の入試改革と入学後の教育との関連について若干触れておきたい。
01年度から進められた京都大の入試改革は、単に入試の日程や科目のみを検討してきたわけではなく、その先にある学部教育までを含んだ包括的なものであった。初等中等教育→入学試験→高等教育の連接に配慮し、高校における必修科目と選択科目の内容と、大学1年次の教育内容のつながりについての検討も行ってきたのである。
「入試を単なる通過儀礼として捉えるならば、どんな入試をしても構わないでしょう。しかし、入試は本来、初等中等教育と高等教育のリエゾン(継続・繋がり)の機能を持つべきです。社会に期待される人材を育成していくという本学に課せられた使命を達成するために、基礎学力があり、かつ多様な能力を持った人材を入学させて、日本・世界の真のリーダーになる人が輩出する、そのための入試改革であったわけです。そして、次に重要なのは、入学させた学生をどのように教育すべきかということです。今までは、ややもすれば入学させた学生はとりあえず卒業させるという前提がありましたが、その考え方自体を見直していこうと考えています。京都大の卒業生と言うにふさわしい人材が輩出するために、教員は今まで以上に学生の力を高める努力をする一方で、それでも追いつけない学生については、退学勧告も含めた抜本的な進路方針の変更を要求するということも視野に入れて検討を進めています」(磯教授) |
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