高校生に対して積極的なPR戦略を展開している理学部だが、依然として、学部内容を把握しないまま入学してくる学生は多いようだ。図2は各学部系統のイメージギャップを弊社が調べたものだが、これを見ると、理学部は「学習内容ミスマッチ」の度合いが全系統の中で最も高いことが分かる。新潟大・谷本教授も「本学にもミスマッチを起こして悩んでいる学生は少なくありません。現在は1年次から専門科目を多く履修させる学科もあるので転科は容易ではありませんが、別の学科にスムーズに転科できるシステムがあれば望ましいと思います」と述べる。早期に学科を限定することはなるべく避けて、じっくりと学生が学科選択できる余裕を持たせることが、学部・学科ミスマッチを防ぐ方法の一つだと考える大学関係者は少なくないようだ。
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